セーラー服

 会員さんがウラジオストク市内で見かけた制服の集団。海軍兵学校の学生達です。これが本物のセーラー服です。

 私は兵学校の生徒達が集団で街を歩いている姿を見たことがないので。珍しい光景かもしれません。

 日本では中高生のほとんどが制服を着ますが、ロシアではもちろん学校は私服ですし、制服を着るのは一般市民とは異なることを示す必要がある政府の一部機関だけです。

 セーラー服の独特の形状をしたジョンベラ(襟)には意味があり、海上での強風から顔屋頭を覆ったり、海の音に書きされて必要な声が聞き取りにくい時に時には背中から襟を持ち上げて聞くのだそうです。もう一つは、一度航海になると何ヶ月も海の上で過ごすので髪が伸びたり、汗で制服が汚れるのを防ぐためなど、いろいろ理由はあるようです。

 拡大するとよくわかりますが、全員女性です。アキバ系の”萌え”ではなく、本物の軍人さんの予備軍なので迂闊に近寄れません。それでも、ヒールの高いブーツを履いている生徒もいるところが女性ですね。

 海軍兵学校に女性の生徒、日本では考えにくいことですが、こうした進路を選ぶ女性も少なくはありません。陸・海・空では海軍が一番女性に人気があると言われていますが、厳しいことには代わりがありません。

 セーラー服は下級兵や下士官の制服で、その上の位になると詰襟の制服になります。

 海軍の帽子にはツバがついていません。風で飛ばされないためだそうです。帽子の後ろにはペナントと呼ばれる紐がついており、大日本帝国海軍では軍帽前章と呼び所属や艦隊の名前が書かれていました。風のときにこのペナントで帽子と顔を縛りますが、今はゴムひもがついているようです。

 日本の男子学生の定番、詰襟の学ランは陸軍の下級兵士の制服をモデルに作られたそうですが、金ボタンもその名残だそうです。

 女学生のセーラー服も海軍の制服が動きやすいことが評価されて女子学生に使わせるようにしたと言われています。それまでの女学生は着物でしたから、ある意味、”女性解放”の一角をになっていたのかもしれません。

 太平洋艦隊の基地でもあるウラジオストクでは、セーラー服と機関銃は当たり前でしょうが、日本の女学生のセーラー服とスカートには違和感を感じるようです。スカートの時には襟付きの上着です。

 ウラジオストクには軍人用のマーケットがあり、そこでは制服なども売っているようです。行ってみたことはありませんが。

 海軍の冬服です。この帽子とコートがほしいとねらっています。向こうでは制服着たくなくてみんな逃げ回っていると馬鹿にされますが。

 5月9日の戦勝記念日や軍事パレードがあるときに元気が良いのは、徴兵とも縁遠くなった年配の退役軍人たちで、軍服を引っ張り出して勲章などをたくさんつけて路上でパレードを見守っています。

 こうした元軍人には年配の女性も多いので、昔から女性兵士がいたことを実感します。第二次大戦でドイツとソ連がスターリングラードの攻防をしたとき、ドイツ軍はスターリングラードの入るなり周囲の丘から機関銃攻撃を受け苦戦しますが、その機銃捜査をしていた兵士の多くが女性兵士だったと言われています。

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06.5/17